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線維筋痛症

線維筋痛症に打ち勝つ自然な方法

線維筋痛症という病気をご存知ですか? 近年までは認知度の低い自己免疫疾患でしたが、最近レディー・ガガさんがこの病気であることを公表して、また認知度が少し上がりましたね。 私も、この病気の方がFBFさんにおられて、最初その症状を聞いたときは、ウソかと思いました。世の中に、そんな辛い病気があるのか、と。
ガンのように、命を脅かす可能性は低いかもしれませんが、とにかく、全身にガラスが刺さっているかのように常に痛い。ひどいときは、風が吹いても、布団が当たっても、まぶしい光や大きな音を浴びたときでさえ激痛が走るそうです。それでも、一見普通の人に見えるので、激痛を我慢しているとは人からは分からないところがまた辛いそうです。 しかも、この病気は慢性疼痛だけの症状の人は稀で、普通は慢性疲労症候群、甲状腺機能低下症(橋本病)、鬱、睡眠障害、IBS(過敏性腸症候群)、下腹部痛、記憶障害、偏頭痛などを伴うという、二重苦、三重苦のまさに「拷問のような」病気なのです

そしてさらに悪いことに、今の医学では原因も、これといった治療法も分かっていない。
ちなみにこれは、死に至る病気ではないですが、それでもこれが現実、死因になるのはなぜだかご存知ですか? なんと、自殺です。そりゃ、いつも泣くほど痛くて疲労感も半端なかったら、しかも治療法はないとか言われたら、どれだけポジティブでいようとしても気持ちが萎えるのも、無理はないでしょう。私だって、絶え間ない痛みに苛まれたら鬱にも死にたくもなると思います。

そんな情報の少ない病気について書くのは、本当に難しく勇気もいるのですが、今現在これがいいかもしれない、と言われていることを提案することで、線維筋痛症の患者さんがどれかを実践されて少しでも何かご自分のケースで当たりがあるといいなと思ったので書くことにしました。

ちなみに、これといった治療法が確立されていないので、いろいろな医者や患者さんが、これが原因なのではないか、また私の場合はこれで治った!と言っているのも参考にしています。そのうち、人によってはグルテンを抜いたら完治した人もいたり、毎日野菜ジュースを作って飲み始めたら、12歳の時から44年(人生の約半分)苦しめられてきた線維筋痛症が、5日で!治った人もいました。 それでも、人それぞれ体が違うので、それがあなたに当てはまるとは限らないのですが、試してみる価値はあると思います。

ちなみに、アメリカ人の線維筋痛症患者は600万人存在し、その90%が女性です。なぜ線維筋痛病患者には女性が圧倒的に多いのかは、未だに分かっていません。

日本でも患者該当数は一般人口当たり2.1%、すなわち約200万人と推計され、欧米の患者数とほぼ同じであることが示されました。(そのうち女性の比率は約80%)これは関節リウマチが我が国ではおおよそ70万人であることに比して、明らかに頻度の高い病気です。 しかし、この病気の治療や管理に一定のスキルが必要とされることから医療機関やリウマチの専門医を受診している患者数はわずか年間4,000名前後であり、有病者数との間に大きな乖離があることも特徴です。(医者も分からないのでその患者さんを敬遠する医師もいるらしい)

線維筋痛症の原因は、決定的かつ一つの原因は分かっていないものの、以下のような事項と関連があるだろうと言われています:

● 遺伝
● 化学物質に対するアレルギー
● 食品過敏またはアレルギー
● ウィルス
● 消化不良
● カンジダ増殖
● リーキーガット
● ストレス
● 背骨のずれ
● PTSD

また、この病気が甲状腺機能低下症を併発していることが多いことから、甲状腺ホルモンの何らかの異常から来ていると考える医師もいます。ちなみに、甲状腺機能低下症(橋本病)も女性に多い疾患です。または、体が極度に酸性に傾いているために、体がそれを元に戻そうと、体内にあるミネラルやビタミンを使い切り、それで体が正常な状態を維持できないほどの疼痛、疲労感に苛まれるのだ、という人もいます。

また有力な説として、脳が痛みの信号を感じる機能に障害が起きていると考えられています。脳には痛みの信号を伝える機能(アクセル)と信号を抑える機能(ブレーキ)が備わっていますが、何らかの原因でこの機能に「誤作動」が生じ、ブレーキが効かない状態もしくはアクセルを踏み過ぎた状態になると、通常では痛みを感じない程度の弱い刺激でも痛みを感じるようになります。このように、脳機能の誤作動が痛みの原因であるため、線維筋痛症では痛みやこわばりなどの症状が見られる部位を検査しても、異常は見られません。
こうした脳の機能の誤作動は、心理的・社会的なストレスや外傷がきっかけとなって発症する事が多いと考えられています。ただ、ストレスを受けた人すべてが線維筋痛症を発症する訳ではなく、まだよくわかっていないことも多いため、現在でもさまざまな議論・研究が行われています。

線維筋痛症の従来法としての薬には、NSAIDS(ノーシンのような非ステロイド系抗炎症剤)や抗てんかん薬、抗うつ剤、または最も一般的な線維筋痛症への処方薬にリリカ(プレガバリン)があります。しかし、これらは対症療法としての薬というだけでなく、深刻な副作用も多々あり、何よりも炎症によって起こっているこの病気の炎症を、結果的にさらにひどくしていくという矛盾があります。 ちなみに、NSAIDSはリーキーガットを起こす代表的薬の一つになります。(その他抗生物質、抗制酸剤、ステロイド、避妊用ピルなど)
ですから、これらの薬は残念ながら、線維筋痛症の救世主にはなり得ず、さらに悪化・長期化させる可能性さえあります。

一方複数の研究で、線維筋痛症の治療には、リウマチなどの自己免疫疾患と同じく、食生活の改善や栄養補充を含む多面的・かつ長期的なアプローチが有効なことが分かっています。

【排除すべき食品】

● グルテン
● カフェイン
● 人工甘味料
● 加工食品
● トランス脂肪酸


【たっぷり摂りたい食品】

線維筋痛症の患者の抱える問題には、その根底に深刻な栄養欠乏(特にビタミンB12、C、D、葉酸、マグネシウなど)があることが多いです。


● ボーンブロス:
ボーンブロスはリーキーガットを治すナンバーワン食品ですが、ここでもそれが筆頭に上がってきます。ボーンブロスは、プロリン、グリシン、グルタミンなどの必須アミノ酸が豊富に含まれており、それが腸壁を癒して細胞レベルからの修復材料になります。

一番いいのは骨付き肉と野菜を鍋に入れて、12~24時間じっくり煮込む、または圧力鍋で調理することですが、時間がない方、コンスタントに摂りたい方はボーンブロスパウダー、コラーゲンパウダーでも構いません。サプリメントとしてのボーンブロスはまた、どんな食品にも気軽に添加して摂取できるので便利です。

● マグネシウムの豊富な食品:
葉物野菜、カボチャの種、ヨーグルト、アーモンド、アボカドなど

● メラトニンの豊富な食品:
線維筋痛症の症状によくあるのが睡眠障害ですから、睡眠ホルモンであるメラトニンを増やすことをお勧めします。メラトニンサプリメントは一般的に安全とみなされていますが、それでも特定の薬(免疫抑制剤、避妊ピル、抗凝血剤、糖尿病治療薬)とぶつかることがあります。
しかし幸い、メラトニンは以下のような食品からも摂ることが出来ます:

● 加糖でないチェリーやチェリージュース
● クルミ
● 玄米
● ショウガ
● 大麦
● からしの種
● アスパラガス
● トマト
● ミント
● バナナ
● 赤ワイン

また研究では、亜鉛、マグネシウム、葉酸不足がメラトニンの低下と関係していることも分かりました。これが、「線維筋痛症ダイエット」にミネラル豊富な食品が不可欠な理由です。

● トリプトファンの豊富な食品:
トリプトファンは体がセロトニン(幸せホルモン)を作るのに必要で、セロトニンは安眠と関係しています。トリプトファンを豊富に含む食品は、ターキー、ナッツ、グラスフェッド乳製品、天然魚、地鶏、発芽穀物、ゴマーーこれらはみな、良い眠りを助けます。

● ココナッツオイル: 
不健康な油をココナッツオイルに置き換えましょう。一日大さじ3,4杯のココナッツオイルを食生活に取り入れると、関節痛を軽減する、ホルモンバランスを整える、記憶を良くする、その他脳全般の機能を向上させることに貢献します。

● 発酵食品や飲み物:
コンブチャやヨーグルト、その他の発酵食品は腸内を健全な細菌バランスに戻すのに役立ちます。線維筋痛症患者の多くがIBS(過敏性腸症候群)であることからも、消化機能を改善するのはとても重要です。脳のもやもや、痛みを和らげるべく、ザワークラウトやケフィア、納豆、自家製漬物を普段の食生活にもっと取り入れるべきです。

● 天然魚: 
サーモンやサバ、マグロはオメガ3脂肪酸やビタミン・ミネラルの素晴らしい供給源です。線維筋痛症やリウマチ患者にとって、天然魚やフィッシュオイルは必要不可欠です。実際、オメガ3サプリメントはこわばり、関節痛、鬱症状を和らげて精神機能を改善します。

● ターメリック: 
生のすりおろしたターメリック(またはクルクミンパウダー)をあなたの料理に加えましょう。クルクミンは、抗酸化、抗炎症効果で名高い有効成分です。その際、体がちゃんとそれを吸収できるように、ターメリックを黒コショウと一緒に摂ることが大切です。

● ショウガ:
この強力な抗炎症スパイスは、痛みを和らげるのを助けます。(研究では、アセタミノフェンなどの鎮痛剤よりも痛みの軽減に効果があったそうです)ショウガを、生ならサラダドレッシングや薬味、火を通しても煮物などにどんどん加えましょう。

 

【線維筋痛症にベストなサプリメント】

● アセチル L- カルニチン(一日1500㎎)
実験で、処方箋Duroxitine(シンバルタ)よりも効果があった。鬱、痛み、その他線維筋痛症患者のQOL改善になる。

● マグネシウム(一日500㎎):
別名リラクゼーション・ミネラルと呼ばれるマグネシウムの欠乏は線維筋痛症に関係していることが多い。マグネシウム摂取を増やすことで、痛みや圧痛を減じることができる。加えて、慢性疲労感にはエネルギーの増加、不安や鬱を和らげることも出来る。
サプリメントではMagnesium Chelate(キレート化されたマグネシウム)かマグネシウム・オイルがお勧めです。特にマグネシウムオイルはサプリメントによる経口摂取よりも肌から直接取り込めるため、吸収がよいのでお勧めです。それを体に塗り込むか30回ぐらいスプレーするとよいでしょう。

また、その他に出来ることとして、エプソムソルトとラベンダーオイルを20滴ほど入れたお風呂に週3回ほど入ります。 エプソムソルトに含まれるマグネシウムと、リラックス効果の高いラベンダーオイルを肌から取り込むことで、症状の軽減を図ります。

● フィッシュオイル(一日1000㎎): 
フィッシュオイルサプリメントは、脳内のオメガ6脂肪酸(炎症を促進する)を健康的なオメガ3(炎症を抑える)に置き換えます。フィッシュオイルは自然界におけるオメガ3脂肪酸の最も豊富な供給源として、不安、鬱、脳機能全般を改善します。(これを飲んでいるとアルツハイマーも怖くない?)

● ターメリック&ブラックペッパーコンビ(一日1000㎎):
上にも述べた通り、ターメリックをブラックペッパーと摂ることが大切です。ある研究では、クルクミノイド(ターメリックの有効成分)とピぺリン(黒コショウの有効成分)を含むサプリメントを摂ることで、炎症と酸化ストレスを著しく軽減できることが分かりました。

● ビタミンD3(一日5000IU): ビタミンDの欠乏が、慢性痛と関係している人もいます。ちなみにビタミンDは、免疫強化、ホルモンバランス、カルシウム吸収など体内で多くの重要な仕事に関わっています。

● ビタミンB群:
別名、副腎サポートビタミン(疲労・ストレスが激しいときに消耗するため)で、神経系をサポートします。この場合、特にビタミンB12が大切です。 できれば有機原材料で作ったビタミンB群サプリメントがお勧め。

● ロディオラとアシュワガンダ(一日500~1000㎎):
不安、極度の疲労感、ストレス、ホルモンのアンバランスは線維筋痛症患者によく見られる症状です。これらの二つのアダプトジェン(ストレス適応物質)が、一緒になってコルチゾールレベルを下げ、体がストレスに対応できるようになります。

● 5-ヒドロキシトリプトファン/5HTP(50㎎を一日1~3回):
5‐HTPは痛みを軽減する一方で深い眠りを促します。これは、脳内に健全なセロトニンレベルを保てるように作用するからです。これは、体内ではトリプトファンからつくられますが、トリプトファンを豊富に含む食品には含まれていません。サプリメントで補充してやることが必要です。
ちなみに5‐HTPのサプリメントは、 Griffonia simplicifoliaの種からつくられており、ほとんどの人に安全です。
こういうサプリメントです)

 

 

【その他に出来る、ライフスタイルにおける治療的な提案

● 鍼灸・カイロプラクティック
● マッサージ・セラピー
● 徒手リンパドレナージ・セラピー(詳細はこちら

● プロロ・セラピー(PRP) (詳細はこちら

● エッセンシャルオイル:ラベンダー、カモミール、イランイランオイルなどは、心身のリラックスに貢献する。

● Moist Heat(湿性温熱)ーーつまり、湿気を伴った加熱のこと、お風呂やシャワー、熱いお湯を含ませて絞ったタオルなどを痛みの部分に充てる、など。

● 太陽に当たる!ーー 一日最低10~20分太陽に当たるようにすると、ビタミンD3を自然に、サプリメントよりもはるかに多く体内生成することができます。その際には、日焼け止めは付けないこと。

-まとめ- 

線維筋痛症患者にとって最大の課題は、希望を持ち続けることです。
研究者たちは、この気持ちを消耗させるような症状を治療するのに必要な答えを見つけようと、日夜奮闘しています。そのうち、世界トップの研究者たちは自然な線維筋痛症の治療を提案しており、今回はその多くをここに挙げました。

もしあなたが線維筋痛症で悩んでいるなら、これらのうちのどれか、またはそのうちの複数を実践して一助になれば、これほどうれしいことはありません。


最後に、
あなたは、この世に辛い思いをしに生まれてきているのではありません。痛みなんて感じなくていい。 憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」を脅かすようなこの病気を、なんとか克服してまいりましょう。 

トンプソン 真理子
在米19年のメディカル・リサーチャー&著作家。「すべての病は腸から始まる」「食で治せない病気は医者でも治せない」と唱えたヒポクラテスを師と仰ぎ、食と健康との深い関わり、大切さについて気づいてもらうべく日々発信している。 得意分野はリーキーガット、代表著書に「リーキーガット症候群」。

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