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「スーパーフード」としての昆虫食

高タンパク質の「昆虫」は未来のスーパーフード?

あなたはコオロギ粉 (別名クリケット・プロテインパウダー)が、牛サーロインステーキのほぼ3倍、チキンの2倍のプロテインが含まれていると、知っていましたか?

それを聞いたら、(え、コオロギ?! ゲゲッ!)となって、この素晴らしい食品を放り出してしまうかもしれません。しかし、コオロギ粉は実際食べてみると、マイルドでナッツのような味で、これなら多くの人に受け入れられそうな感じがします。

世界では実は現在も20億人もの人が、日常的にさまざまな昆虫を食べていますが、コオロギ食は特に、虫を食べる習慣のない文化圏で、近年その勢いを増してきています。というのも、コオロギは養殖しやすく、完全栄養食と呼べるほどさまざまな栄養価があるからです。
コオロギは、西洋社会で「昆虫食」への受容への道を切り開くカギとなるでしょうか? ーー現状を見ていると、どうやらそんな感じです。

 

2010年頃、ある若い水質学者は、家畜飼料としての穀物の栽培に、コロラド川の水が枯渇するほど使われていることを憂えていました。そこで、牛肉よりも健康的で地球にも優しいたんぱく質源として、その抜きんでた栄養を持つコオロギに着目しました。しかし、こんなにたくさんの素晴らしい長所があるコオロギなのに、たった一つの理由で消費者が遠ざかっている。それは・・

そう、あなたのそのしかめた顔です(笑) 虫なんて、キモチワルイ!!という先入観。たったそれだけ、それが乗り越えられない(笑) そこで彼は、カリフォルニアロールを思い浮かべました。カリフォルニアロールは、黒い海苔に抵抗感がある西洋人のために、内側に海苔が巻き込んである巻きずしです。外からは見えなくして、面積も少なくした結果、西洋人にも敷居が低くなり、寿司の広まりに一役買いました。そうだ! 昆虫への抵抗感が減るように、コオロギもパウダー状にしてしまえばいいんだ。

そこで、彼は乾燥して炒ったコオロギを挽いてコオロギ粉を作り、それをエナジーバーにしたものを売り始めました。それがすべての始まりです。

(彼のTEDトーク→「昆虫食は、かつてないほど変わりつつあるこの世界で、地球問題を救うことができるか?」)

 

 

彼の会社以外でも、実際北米ではここ3,4年で、25以上の昆虫食を扱う新しい会社が起業されました。昆虫食産業は、次の5年で3億6千ドル(約400億円)市場規模になると予測されています。

※私も毎年、アメリカ西部のロスで開かれる自然食品のエキスポを見に行きますが、そこでは年々、コオロギ粉の市場が大きくなっているのを感じます。最初はコオロギ粉やプロテインバーだけだったのが、今年の春には、コオロギ粉のプロテインパウダーやクッキー、チョコレートなど商品が増えていました。

 

【コオロギ粉の栄養成分表】

コオロギ粉 大さじ2杯(12g)には、以下のものが含まれています。

55 カロリー

● 炭水化物    0.8g
● たんぱく質   7 g
● 脂質      2 g
● 鉄       DVの4%
● カルシウム   DVの2%
● ビタミンB12   DVの17%
● ビタミンB2   DVの23%

※ DV(Daily Value)=一日推奨摂取量

 

 

 

 

コオロギ粉は、グルテンフリーの高たんぱく食品です。

高たんぱく食品を食べるメリットは、筋肉量が増える、体重管理、血糖値の安定化、気分の改善、健全な脳と心臓機能、そして加齢をゆっくりにする、などです。

コオロギ粉は、鉄やカルシウムのよい供給源でもあります。鉄の豊富な食品はエネルギーを与え、筋肉機能の底上げ、脳機能を促進したりします。鉄分を十分とることは、妊婦さんにもとても重要です。カルシウムの豊富な食品は、血圧を下げたり、骨の健康を促進する、体重管理や大腸・直腸がんのリスクまで下げたりします。

 

【コオロギと牛肉やその他のたんぱく質比較】

〇 乾燥した重量比較では牛肉の17~40%がたんぱく質なのに対して、コオロギ1匹の65~70%がたんぱく質である。

〇 200カロリーのコオロギ粉のうち:
たんぱく質 31g、 脂質 8g、オメガ3 1.8g、 食物繊維 7g が含まれる。

〇 200カロリーの牛肉では:
たんぱく質 22.4g、 脂質 11g、 オメガ3 0.04g、食物繊維 0g である。

〇 200カロリーの卵では:
たんぱく質 19g、 脂質 15g、 オメガ3 0.1g、 食物繊維 0g  である。

 

【コオロギ粉の持続可能性】

1ポンド(約半㎏)のたんぱく質を得るのに、牛を育てるのに2500ガロンの水が、豚では800ガロン、鶏では567ガロン、コオロギではたった1ガロンが必要となる。 (1ガロン=3.78L)

同じ量のプロテインを作るのに、コオロギは牛肉の1/6の飼料、羊の1/4、豚の1/2のエサだけでいい。

昆虫を育てる施設や資源にも、少ない投資で済む。昆虫は、大体気温27~32℃、湿度90%が快適な生活環境だ。コオロギは、段ボールや卵の紙パックに登るのが好きだ。(なんと安上りなw)

多くのコオロギ大農場では、コオロギに穀物飼料とフィルターした水を与えている。一方、鶏や牛は特別なフェンスなどお金のかかる施設が必要となる。(コオロギが必要とするのは繊維ガラスのエサ入れだけなのに対して)

牛は一日250~500リットルのメタンガスを出すのに対して、コオロギは牛の1/80のメタンガスしか出さない。(メタンガスは地球温暖化の一因と言われている)

 

 

 

ーまとめー

コオロギ粉はアスリートや地球環境を気にする人にとって、新しいたんぱく質として台頭してきている。日々の食生活にコオロギ粉を組み込むことは簡単だ。例えば:

● レシピの小麦粉の1/3をコオロギ粉に置き換えてみよう! → 健康的で栄養価が高くなる

● コオロギ粉はビスケットやパン、クッキー、パンケーキにも入れられる。プロテイン量を増やすのに、サラダに振りかけたりスムージーに加えてもいいでしょう。

● コオロギ粉製品の代表例は、プロテインバーです。(1つに40匹のコオロギが含まれるw)だからと言って、噛んだら足や触角がでてくるわけではなく(笑) あくまでもコオロギを挽いた粉であり、味もコオロギを食べているとはほとんど分かりません。

コオロギ粉は、筋肉づくりや体重管理・減量に役立ちます。これはビタミンB12、B2、鉄やカルシウムなどビタミンミネラルの良い供給源です。この持続可能で健康的なたんぱく質源を、あなたも近いうちに試してみる価値があるのではないでしょうか??

 

トンプソン 真理子
在米20年のメディカル・リサーチャー&著作家。「すべての病は腸から始まる」「食で治せない病気は医者でも治せない」と唱えたヒポクラテスを師と仰ぎ、食と健康との深い関わり、大切さについて気づいてもらうべく日々発信している。 得意分野はリーキーガット、代表著書に「リーキーガット症候群」。

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